問題10-4(分担計算)

問題

ある予備校のテスト採点は、XとYの2人で行うと6時間かかる。ある時、X1人で2時間作業し、Y1人で残りの採点をした。このときYは採点に12時間かかった。

この採点作業をX1人だけで行う場合、どのくらい時間がかかるか?

選択肢

  • A. 3時間
  • B. 5時間
  • C. 8時間
  • D. 10時間

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の分担計算の問題では与えられた情報を数字として整理する能力が求められます。情報を整理する際には自分で文字や数字を仮定することによって整理しやすくなります。
この問題では全体の採点量を1とし、X、Yそれぞれの時間あたり作業量をx、yとすると、「XとYの2人で行うと6時間かかる」という情報と「Xが2時間、Yが12時間作業すれば終わる」という2つの情報から、それぞれxとyに関する式を立てることができます。この2つの式からyを消去するとxを求めることができます。よって、全体の採点量である1をxで除した値が解となります。
与えられた情報から文字や数字を仮定することを意識して解いてみましょう。

問題10-5(分担計算)

問題

排水用ポンプX、Yと、給水用ポンプP、Qがある。

池の水をすべて抜くのに、ポンプXのみでは2時間、ポンプYでは6時間かかる。

また、池に水を同じ量戻すのにポンプPだと4時間、ポンプQだと12時間かかる。

満タンの池の水をポンプXとYで排水するが、同時にPとQで給水しながら洗い流すとき、池に水が溜まっていない状態にするのに何時間かかるか。

選択肢

  • A. 1時間
  • B. 2時間
  • C. 3時間
  • D. 4時間

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の分担計算の問題では与えられた情報を数字として整理する能力が求められます。情報を整理する際には自分で文字や数字を仮定することによって整理しやすくなります。
この問題では満タンの池の水量を1と考えるとX、Y、P、Qの排水・注水速度は、それぞれ1/2、1/6、1/4、1/12となります。排水用ポンプX、Yの排水速度の和から、給水用ポンプP、Qの注水速度の値を引くことで合計の排水速度を求めることができます。よって、合計の排水速度は1/3となり、求める解は池の水量である1を合計の排水速度で除した値となります。
与えられた情報から数字を仮定することを意識して解いてみましょう。

問題10-6(分担計算)

問題

スマートフォン本体を分割払いで購入する。購入時に頭金を払い、次は残額を6回均等払いで支払う。その際、残額の20%の利子が加算された金額を6等分して支払う。

頭金として購入価格の20%を支払う時、その後の分割払いの1回分の支払額は購入金額の何%か。

選択肢

  • A. 10%
  • B. 12%
  • C. 16%
  • D. 24%

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の分担計算の問題では与えられた情報を数字として整理する能力が求められます。情報を整理する際には問題に合わせて適切に整理することが重要になります。
この問題では頭金に20%、すなわち1/5を支払っているため残額は4/5となります。この残額に20%の利子が加算されるため、分割で支払う総額は残額を1.2倍した24/25となります。よって、この値を6で除した値が解となります。
このように、分数を適切に活用することを意識して問題を解くと良いでしょう。

問題10-9(分担計算)

問題

今年1年間はお小遣いを毎月1万円貰うことになった。しかし1月に欲しい物があるのでたくさんお金がほしいとねだったところ、1万円を超える分は10%の利子がついて、残りの11ヶ月で等分してお小遣いから引かれることになった。

2月以降の毎月のお小遣いが9000円になるとき、1月にいくらのお小遣いをもらったか?

 

選択肢

  • A. 13000円
  • B. 15000円
  • C. 18000円
  • D. 20000円

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の分担計算の問題では与えられた情報を数字として整理する能力が求められます。情報を整理する際には問題に合わせて適切に整理することが重要になります。
この問題では、2月以降のお小遣いが9000円になっていることから、通常より1000円引かれており、よって11ヶ月分あわせて合計で11000円引かれていることが分かります。そして、この値こそが1月に追加でもらった額に10%の利子を付けた値段だといえます。このことを利用すると1月に追加でもらった額を求めることができ、この値を本来のお小遣いである10000円に加えると解を求めることができます。
このように、問題を解くうえで必要な情報を見極めた上で与えられた情報を整理すると良いでしょう。

問題10-7(分担計算)

問題

英語と数学の宿題がでた。Pは英語、数学の宿題をやるのにそれぞれ1時間、3時間かかる。Qは2時間、2時間かかる。Pは数学の宿題を1時間やったが、時間がかかりそうだったのでQにやってもらうことにした。その代わりPはQの英語の宿題をやってあげることにした。

QがPの分の数学の宿題を終えるのは、PがQの分の英語の宿題を終える時間の何分後か。

選択肢

  • A. 5分後
  • B. 10分後
  • C. 15分後
  • D. 20分後

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の分担計算の問題では与えられた情報を数字として整理する能力が求められます。情報を整理する際には自分で文字や数字を仮定することによって整理しやすくなります。
この問題では数学の宿題量を1と考えると、現時点でPは3時間かかる数学の宿題を1時間だけやったので2/3が残っており、Qは数学の宿題を1やるのに2時間かかることから、残りをQがやるのには4/3時間かかることが分かります。一方で、Pは英語の宿題をやるのに1時間かかるため、これらの差を取ると解を求めることができます。
与えられた情報から数字を仮定することを意識して解いてみましょう。

問題10-8(分担計算)

問題

空のバッテリーを100%充電するのに、電源Pから充電すると4時間かかり、電源Qから充電すると6時間かかる。あるとき0%のバッテリーを電源Pから3時間充電して、その後少し使い、今度は電源Qから3時間充電したら100%になった。

途中で使ったバッテリーは何%分か。

選択肢

  • A. 10%
  • B. 15%
  • C. 20%
  • D. 25%

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の分担計算の問題では与えられた情報を数字として整理する能力が求められます。情報を整理する際には問題に合わせて適切に整理することが重要になります。
この問題では空のバッテリーを100%充電するのに電源Pから充電すると4時間かかるため、3時間充電すると\(\frac{3}{4}\)より75%が充電されたと分かります。また、最後にQから充電した際、バッテリーを100%にするのに6時間かかるQで3時間充電したら100%になったことから、充電開始時は\(\frac{3}{6}\)より50%であったことが分かります。よってバッテリーを使用する前後の充電量の差に注目すると解を求めることができます。
このように、問題を解くうえで必要な情報を見極めた上で与えられた情報を整理すると良いでしょう。

問題10-10(分担計算)

問題

新しい土地を買うことになり、買収資金を会社XとYが2:1で出し合う。また、X社はさらに子会社X1、X2、X3に分かれており、それぞれの出資金の割合が異なる。なお、X1社の出資金は総買収額の2/9である。

X2の出資金がX社の出資金の中の1/6である時、X3社の出資金は総買収額のどれだけにあたるか。

 

選択肢

  • A. 1/54
  • B. 5/27
  • C. 7/18
  • D. 1/3

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の分担計算の問題では与えられた情報を数字として整理する能力が求められます。情報を整理する際には問題に合わせて適切に整理することが重要になります。
この問題ではX3社の出資金に関する情報が与えられていない為、X1とX2社の出資金を利用して解を求めることが重要となります。また、答えとして聞かれているのは「総買収額」のどれだけであるかという事であるため、考える際は全体での割合に統一すると良いでしょう。X1は全体の2/9であり、X2はX社の中の1/6であるため、X社の買い取り資金が全体の2/3であることを利用すると、X2社の出資金は全体の1/9と分かります。よって、先ほど求めた全体におけるX1社とX2社それぞれの出資金の割合である2/9と1/9を、X社の子会社3つ合わた出資額の割合である2/3から引くことで解を求めることができます。
このように、問題を解くうえで必要な情報を見極めた上で与えられた情報を整理すると良いでしょう。

問題7-1(順序)

問題

PQRSの4人チームで毎年恒例のサッカーの総当たり戦が行われた。

順位に関して次のことが分かっている。なお、同じ順位のチームはない。

Ⅰ Pは昨年より順位が3つ下だった。
Ⅱ Qは今年と昨年で順位が変わらなかった。
Ⅲ Rは今年2位であった。

今年の順位を左が上位として並べたとき、ただしいものを選べ。

選択肢

  • A. SRPQ
  • B. SRQP
  • C. PRSQ
  • D. RPQS

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の推論の問題は情報を整理する力が求められます。このような条件から順位を推測する問題では、条件を考える順番が大切です。順位を確定できる条件や簡単な条件から処理していきましょう。
例えばこの問題では、条件Ⅲ→条件Ⅰ→条件Ⅱの順番で考えましょう。条件Ⅲは言わずもがなですが、実は条件Ⅰも「Pが去年1位、今年4位」であると確定できる条件です。後はQ以外が同じ順位にならないという条件と条件Ⅱを満たすように残りの順位を穴埋めしましょう。
このように条件を考える順番を工夫することで、複数の場合を考えることなく問題を解くことができます。

問題7-2(順序)

問題

PQRSの4チームでラグビーの総当たり戦を行った。順位について次のことが分かっている。なお、同じ順位のチームはない。

Ⅰ P、Q、Sは今シーズン、前シーズンよりも順位が上がった。
Ⅱ Qは前シーズン4位であり、今シーズンは3位であった。
Ⅲ Sは前シーズン2位であった。

今シーズンの順位を左を上位としてならべたとき、ただしいものはどれか。

 

選択肢

  • A. SPQR
  • B. SRQP
  • C. PRQS
  • D. RPQS

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の推論の問題は情報を整理する力が求められます。このような条件から順位を推測する問題では、条件を考える順番が大切です。順位を確定できる条件や簡単な条件から処理していきましょう。
例えばこの問題では、条件Ⅱ→条件Ⅲ→条件Ⅰの順番で考えましょう。条件Ⅱや条件Ⅲは順位について確定した情報を与えてくれます。逆に条件Ⅰは複数の候補が考えられてしまう条件なので、後回しにしましょう。しかし、条件Ⅱや条件Ⅲを考えた後であれば、例えばSが今シーズン1位だと確定できたり、さらにそこからPとRの順位を確定できたりと、より確定度の高い情報へと変化します。
このように条件を考える順番を工夫することで、複数の場合を考えることなく問題を解くことができます。

問題7-3(順序)

問題

日本、中国、ドイツ、韓国の4カ国が卓球の総当り戦を2回行った。1回目と2回目の順位について次の情報を得た。ただし、同じ順位のチームはない。

Ⅰ 2回目の日本、中国、韓国は、1回目よりも順位が上がった。
Ⅱ 日本は1回目4位であった。

2回目の順位を報道したいが、次のうちどの情報が加われば順位が確定するか。

ア 韓国は2回目1位であった。
イ ドイツは2回目4位であった。
ウ 2回目は中国は日本よりも順位が高かった。

選択肢

  • A. アだけ
  • B. イだけ
  • C. ウだけ
  • D. アとイ
  • E. アとウ
  • F. イとウ

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の推論の問題は情報を整理する力が求められます。このような条件から順位を推測する問題では、条件が示している文字通り以上の意味を見つける必要があります。
例えばこの問題では、条件Ⅰは日本、中国、韓国について述べている情報ですが、実はドイツの順位を確定することができる条件となっています。なぜなら条件Ⅰは日本、中国、韓国が1回目で1位、2回目で4位を取っていないことを示しているので、残ったドイツがこの順位に入ることが確定するからです。また、条件Ⅱについても条件Ⅰと組み合わせれば、日本が2回目に3位しか入れないことがわかります。
このように条件が示している意味について深く考える癖をつけると良いでしょう。