問題3-3(損益)

問題

原価100円の商品を200個仕入れた。50個を1割引で売ったが、売れ行きが良くなかったので残り150個を2割引で売ったら、利益が合計13000円になった。

定価はいくらだったか。

選択肢

  • A. 150円
  • B. 200円
  • C. 220円
  • D. 300円

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の金額計算の問題は、情報を適切に把握する力が求められます。このような情報を整理して理解する問題では、整理の仕方を工夫することが重要です。
例えばこの問題では、定価をxと置いて考えてみましょう。(売値)-(原価)=(利益)の式に当てはまるものを考えます。まず、原価は200円のものを100個買ったので20000円です。次に、売値を考えます。初めの50個は定価の1割引なので\(0.9x\times50=45x\)であり、次の150個は2割引なので\(0.8x\times150=120x\)なので、売値の合計は165xとわかります。最後に利益は問題文より13000円なので、これらを上記の式に当てはめて、x=200となります。従って、定価は200円であるとわかります。
この様に、わからないものを文字で置いて解いてみましょう。

問題3-4(損益)

問題

卵を1個20円で600個納品している。生産ラインでこの内の1割が割れても、全体の利益が仕入れ額の1割を下回らないようにしたい。

卵の定価をいくら以上にすれば上記の条件を満たすか。

選択肢

  • A. 21円
  • B. 23円
  • C. 25円
  • D. 35円

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の金額計算の問題は、情報を適切に把握する力が求められます。このような情報を整理して理解する問題では、整理の仕方を工夫することが重要です。
例えばこの問題では、定価をxと置いて考えてみましょう。まず、仕入れ値は1つ20円で600個なので12000円です。次に、問題文の第2文目を考えます。「1割が割れる」は「540個になる」、「全体の利益が仕入額の1割を下回らない」は「(利益)≧1200」と換言できます。そして、(利益)=(売値)-(仕入れ値)と表せ、仮に1割が割れてしまった場合、売れる卵は540個なので、売値は540xです。これらを式に当てはめると540x-12000≧1200、乃ち、x≧24.44…となります。従って、条件を満たすのは定価が25円以上の時とわかります。
この様にわからないものを文字で置いて解いてみましょう。

問題3-6(損益)

問題

ある商品を1個400円で仕入れて、3割の利益が出るように定価をつけたが、全然売れないので定価の1割引にして全て売った。

このとき商品1個あたりの利益はいくらか。

選択肢

  • A. 28円
  • B. 35円
  • C. 68円
  • D. 300円

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の金額計算の問題は、情報を適切に把握する力が求められます。このような情報を整理して理解する問題では、整理の仕方を工夫することが重要です。
例えばこの問題では、いっぺんに全てを解こうとするのではなく、分かるところから1つずつ解いてみましょう。まず、商品の定価は問題文より、400円のものを3割増にした価格なので、\(400\times1.3=520\)で定価は520円とわかります。次に、最終的な売値は定価の1割引なので、先ほどと同様にして、最終的な売値は468円となります。従って、仕入れ値400円のものを468円で売ったことになるので、利益は1個当たり68円とわかります。

問題3-5(損益)

問題

1個の原価が500円の商品を300個仕入れて、原価の3割の利益が出るように定価をつけた。しかし200個しか売れなかったので、残りは定価の1割引きにして全て売った。

このとき利益は合計いくらか。

選択肢

  • A. 3850円
  • B. 115000円
  • C. 45000円
  • D. 38500円

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の金額計算の問題は、情報を適切に把握する力が求められます。このような情報を整理して理解する問題では、整理の仕方を工夫することが重要です。
例えばこの問題では、利益をxと置いて考えてみましょう。(売値)-(原価)=(利益)であり、原価は1つ500円で300個仕入れたので15000円です。次に売値を考えます。最初の200個は、原価の3割増なので、\(500\times1.3=650\)で1個650円となり、\(650\times200\)と表せます。残った100個は定価の1割引なので、\(650\times0.9=585\)で1個585円で、\(585\times100\)と表せます。これらから、売値の合計は\(650\times200+585\times100\)で188500円となります。従って、188500-15000=38500で利益は38500円とわかります。

問題3-7(損益)

問題

高級赤ワインと白ワインをそれぞれ10本ずつ仕入れたところ、合計140000円であった。

赤白どちらも原価の4割の利益が出るように値段を設定し全て売り切ったところ、赤ワイン10本の利益は白ワイン10本の利益より8000円低かった。

赤ワインの定価はいくらか。

選択肢

  • A. 4000円
  • B. 5600円
  • C. 6000円
  • D. 8400円

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の金額計算の問題は、情報を適切に把握する力が求められます。このような情報を整理して理解する問題では、整理の仕方を工夫することが重要です。
例えばこの問題では、赤ワイン1本の原価をx、定価を1.4x、利益を0.4x、白ワイン1本の原価をy、定価を1.4y、利益を0.4yと置きます。その上でまず、赤と白それぞれ10本ずつの仕入れ値が140000円なので、10x+10y=140000という式が立ちます。次に、赤ワイン10本の利益は白ワインのそれより8000円低いという関係から、4x+8000=yという式が立ちます。従って、これらの式を解いて、x=6000とわかります。これは赤ワインの原価なので、赤ワインの定価は1.4倍の8400円とわかります。
この様に、わからないものは文字で置いて考えてみましょう。

問題3-8(損益)

問題

ある商品を、定価の1割引で売ったところ原価の3割の利益が出た。商品定価が1300円のとき、原価はいくらか。

選択肢

  • A. 400円
  • B. 800円
  • C. 600円
  • D. 900円

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の金額計算の問題は、情報を適切に把握する力が求められます。このような情報を整理して理解する問題では、整理の仕方を工夫することが重要です。
例えばこの問題では、求める原価をxと置いて考えてみましょう。まず、定価1300円の商品を1割引すると1170円となります。そしてこれが原価の3割増であるので、1170=1.3xという式が立ちます。従って、x=900となり、求める原価は900円とわかります。
この様にわからないものを文字で置いて解いてみましょう。

問題3-9(損益)

問題

ある商品は、定価の2割引で売ったとき200円の利益が出る。

この商品を、定価の1割引きで売ると、600円の利益があった。

商品の定価はいくらか。

選択肢

  • A. 2000円
  • B. 4000円
  • C. 1400円
  • D. 800円

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の金額計算の問題は、情報を適切に把握する力が求められます。このような情報を整理して理解する問題では、整理の仕方を工夫することが重要です。
例えばこの問題では、商品の定価をx、原価をyと置いて考えてみましょう。まず、(定価)-(原価)=(利益)という関係が成り立つことを確認しましょう。次に、定価の2割引で売ると利益は200円なので、0.8x-y=200となり、定価の1割引の時も同様にして、0.9x-y=600となります。従って、これらの式よりx=4000とわかるので、求める定価は4000円となります。
この様に、わからないものを文字で置いて解いてみましょう。

問題3-10(損益)

問題

甲商店では600円の商品を50個仕入れて、原価の2割の利益を見込んで定価をつけた。また、乙商店では仕入れ値160円の廉価版商品を100個仕入れて、原価の4割の利益を見込んで定価をつけて売った。

甲商店は全部売れたが、乙商店は10個売れ残ってしまった。乙商店は甲商店よりも多くの利益を上げたい。乙商店が残り10個を値下げをするとき、売値は何円まで値下げできるか。

選択肢

  • A. 244円
  • B. 224円
  • C. 184円
  • D. 204円

編集者からワンポイントアドバイス

非言語の金額計算の問題は、情報を適切に把握する力が求められます。このような情報を整理して理解する問題では、整理の仕方を工夫することが重要です。
例えばこの問題では、乙店の売れ残った商品を値引きして売った時の1個当たりの利益をxと置いて考えてみましょう。この問題の主な目標は、(甲店の総利益)<(乙店の総利益)となるような不等式を満たすxを求めることです。甲店は1個当たりの利益が120円の商品を50個売ったので、総利益は6000円となります。一方、乙店は一個当たりの利益が64円で90個売り、残りの10個の利益は10xと置けるので総利益は5760+10x円となります。従って、6000<5760+10xを解いて24<xとなり、残り10個は1個当たり24円以上の利益を出さなくてはならないとわかります。従って、売値は160+24=184で184円まで下げられることがわかります。

問題1-14(語句の意味)

問題

下線部の言葉と、意味が合致するものを1つ選びなさい。

よく調べて見分けること

選択肢

  • A. 選別
  • B. 峻別
  • C. 弁別
  • D. 鑑別
  • E. 決別

編集者からワンポイントアドバイス

言語の語句の意味の問題では、語句の知識はもちろんですが、知らない言葉であっても、分かる部分から推測して解く能力が重要になります。普段から知らない言葉を調べる前に推測する癖を付けましょう。
この問題では、選択肢の熟語から複数の単語を思い浮かべることで意味を推測しながら解いてみましょう。初めに、いずれの選択肢にも「別」という語があることから、正解を導くためには、「別」でない方の漢字から推測する必要があるとわかります。選択肢Dの「鑑」という字は「鑑識」、「鑑定」などの熟語を構成し、これらの熟語はいずれも念入りに観察するというニュアンスがあることがわかります。従って、答えはDとわかります。他の選択肢も区別という意味ですが、下線部の「よく調べる」の部分を一番反映しているのは選択肢Dのため、それ以外は消去することができます。

問題1-15(語句の意味)

問題

下線部の言葉と、意味が合致するものを1つ選びなさい。

他人の説の誤りをついて論じ、攻撃すること

選択肢

  • A. 弁駁
  • B. 遡及
  • C. 反骨
  • D. 反駁
  • E. 甲論乙駁

編集者からワンポイントアドバイス

言語の語句の意味の問題では、語句の知識はもちろんですが、知らない言葉であっても、分かる部分から推測して解く能力が重要になります。普段から知らない言葉を調べる前に推測する癖を付けましょう。
この問題では、使われている漢字から消去法で答えを導いてみましょう。まず、下線部は議論や口撃についての説明だと分かります。そうすると、Cはこれらに関する字が一切ないことから消去できます。次に、Bは「遡」という字が使われており、下線部に遡るといったニュアンスはないためこれも消去できます。ここまでは容易に絞り込めますが、残った3つを厳格に区別するのは正直難しいです。ですが、例えば、プラトンの問答法が弁証術などともいわれることを知っていれば、下線部の「他人の誤り」という部分からAを選ぶことができます。
推測能力と語彙力の両方を満遍なく鍛えることが大切です。